対人地雷は人を殺傷するために設計されている。これらを探し出し撤去するのは困難を極める。
日本人科学者は地雷を発見撤去を行う国際的な取り組みに参加している。廣瀬茂男はいくつもの地雷除去ロボットを開発してきた。

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対人地雷は、踏まれたときに爆発するように、地上もしくは地中に埋設される。対人地雷の目的はただ一つ、人を殺傷することだ。地雷によって傷ついた人のうちの多くが、ゆっくりと死んでいく。

生き延びた人も多くが悲惨で、貧しく、差別を受ける人生を送ることになる。地雷は目も耳もない。地雷には兵士なのか、子供、おばあさん、牛、象なのか区別できない。何かが地雷に触れてしまえば、爆発する。

地雷は非常に長い時間動作する。50年かもしかしたら1世紀もの間、機能を動作し続ける。世界中に地雷が正確に何個あるのか誰にもわからない。

2001年には5千万個もの地雷がある。事態は改善してきているが、2015年にもまだ毎年6千4百人以上の死傷者がいる。犠牲者の78%が一般市民で38%が子供だった。80分に1人の犠牲者がいることになる。

NEW WORDS and PHRASES
antipersonnel:対人の mine:地雷 lay:置かれる explode:爆発する injure:怪我する misery:みじめな remain:残す、したままにする active:動作する exactly:確かに civilian:市民

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地雷を撤去するのために尽力している。

対人地雷の使用に終止符を打つことを目的としたオタワ条約が1999年に発効し、現在では150以上の国に署名されている。地雷撤去計画は進行している。

しかし大きな問題がある。政府やNGOはここまで多くの地雷をどうにかして撤去できるかどうかだ。答えは単純、この撤去活動は多くの人の助けがなければ達成できない。

廣瀬茂男は手助けする方法があると考えている。日本は世界で製造されるロボットの約70%を作っており、廣瀬は長年ロボットを作ってきている。
廣瀬は1990年代初めからロボット工学を応用した地雷除去の国際的な取り組みに協力してきた。

1996年、廣瀬は地雷除去ロボットに関する最初の研究論文を発表した。廣瀬が地雷を探し出し撤去するために開発した初めてのロボットは長さ1m、幅90cmであり、タイタンⅨと呼ばれた。4本の足を持つこのロボットは地雷を見つけ解除するため、岩の上や砂の上でも歩き回ることができる。

現在、廣瀬は地雷に圧力を加えず草むらを通れるヘビ型のロボットを開発中である。

NEW WORDS and PHRASES
eliminate:除去する treaty:条約 aim:狙う ongoing:進行している robotics:ロボット工学 disarm:(武器を)解除する snake:ヘビ bush:草むら

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日本政府は地雷を探知し撤去するための技術を研究する研究グループを2002年に作った。

この研究グループはアフガニスタンが戦争の破壊から立ち直るのを支援する国際的取り組みで日本が担当した部分だ。廣瀬はこのグループと共にアフガニスタンを訪れた。廣瀬は現地の人が地雷を一つずつ簡素な道具で解除していたのを見た。

まず彼らは地雷の位置を特定しなければいけなかった。そして非常に注意深くナイフで地雷の周りを掘り、上から泥を掃除する。地雷が見えてくると、指で信管を取り除くか、あるいは起爆装置で地雷を吹き飛ばしました。

この作業がどれだけ危険かを見て、廣瀬は自分が開発したロボットでの撤去方法があるはずと考えた。タイタンⅨがどのようにして地雷除去を手助けするか、廣瀬はアフガン人たちに説明した。驚くことに、彼らはアフガニスタンではタイタンⅨが機能しないと考えていた。

いくつか問題があったのだ。まず、ロボットが高価すぎたということ。次に、壊れた時に修理が困難であったこと。最後に、最重要なのだが、これによって地雷撤去の職を失うのではないかとアフガン人が恐れていたことだ。

NEW WORDS and PHRASES
detect:検出する recover:回復する ravage:荒廃する locate:位置する、特定する dig:掘る dirt:汚い fuse:導火線、信管 detonator:起爆装置 couple:いくつか demine:地雷撤去する

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日本に戻ると、廣瀬はアフガニスタンで見つけた問題を解決するための研究に移った。思いついた考えは従来の四輪の乗り物を使うことだった。彼は地雷を特定できる動く腕を持つグリフォンⅤを開発した。

その長い腕を伸ばせば、地雷のある場所に印をつけられる。その後、アフガン人の労働者たちはその簡素な道具で地雷を撤去できるようになった。これは彼らが職を続けることができることを意味した。グリフォンⅤはタイタンⅨよりはるかに安価で、故障時に容易に直すことができる。

そしてこの新しいロボットはアフガン人労働者にも操作ができるほどシンプルだ。他の日本人の科学者やエンジニアは異なるタイプのロボットの開発に取り組んでいる。

千葉のとある大学の研究者は金属検出器付きの昆虫型ロボットに取り組んでいる。とあるNPOはスクリーン上に地雷の画像を表示するロボットを開発してきた。山梨のとある会社は、爆破することで地雷原を一掃する機会を開発してきた。
廣瀬や他の日本人科学者やエンジニアは地雷撤去技術の相当な進歩をさせてきた。日本は地球の地雷の一掃する国際活動に貢献している。

時は一刻を争う。私たちは大急ぎで取り掛かっている。*against the clock:時間に追われている

NEW WORDS and PHRASES
wheel:車輪 vehicle:乗り物 movable:動かせる extend:拡張する mark:印をつける metal:金属 screen:画面 contribute:貢献する

Optional Reading

Cleaning Mines with … Honeybees ?

地雷は、特定するのが難しい。ほとんどの地雷原はちゃんと地図につけられておらず、多くが全く地図につけられていない。

天気が地表を変えているかもしれず、雑草や草が地雷をおおっているかもしれない。ロボットは地雷を見つけ、爆破することさえできる。しかし、金属探知機付きの機械が全地雷を特定できるわけではない。

属部品がいっさい使われていない地雷もあり、それ以外も金属がほとんど使われていないものもあるため、探知器が間違いビンのフタのようなものを代わりに拾ってくることもある。探知犬は地雷を特定できるが、この方法は危険である。それぞれの犬には、人間の調教師がいる。

犬も調教も地雷を踏んだり仕掛け線につまずくことで、地雷を起爆させる可能性がある。ヒーローラットという名のアフリカの大きなげっ歯類は、爆薬を特定できるように訓練できる。ラットは長い紐に繋がれて作業するので調教師は安全である。

しかし、ヒーローラットはサブサハラアフリカ(サハラより南のアフリカ地域)の気候にしか適応しない。

 地雷を見つけるすばらしいアイデアが、モンタナ大学の研究者によって提案された、ミツバチだ。

ミツバチは最大で5キロメートルまで簡単に飛べ、典型的なコロニーでは毎日数万の個々の侵略が行われているかもしれない。*up to ~:最大で

それで、ミツバチは、彼らの巣のまわりの地域を徹底的に探索できる。ミツバチには良い嗅覚があり、爆薬を特定できるよう、1~2日で訓練できる。あらゆる種類のミツバチが、世界中で使われている。ミツバチは地雷区域の外に巣をつくるので、誰も危険地帯に入らなくてすむ。

ミツバチが地雷の上に群がると、双眼鏡やビデオ・カメラを用い、その場所を地図につけられる。その後、地雷は機械で解除される。

おそらく将来、広瀬茂男のような日本人科学者とカンボジアやアフガニスタン、アンゴラ、モザンビークのような国々の地元養蜂家が協同し、地上から地雷を一掃するだろう。